ホームタウン / 2023.06.22
いつもアルビレックス新潟レディースに温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。
アルビレックス新潟レディースでは、6月2日(金)・4日(日)にWE ACTION DAYを実施いたしましたのでお知らせいたします。
今回の活動では、【女性が10代でスポーツを辞めちゃう問題】 をテーマに、第21節では「これからスポーツを始める10代の競技人口増加」と「リアルな10代のスポーツをやっている世代が大人になってもスポーツを続けられるためにできること」の2つの軸をもって企画を行いました。
クラブの理念でもある「老若男女、障がいの有無、地域性にかかわらず、女子サッカーの普及拡大と発展、競技力向上に努める」べく当該活動へ参画いたしました。活動の詳細について、下記の通りお知らせいたします。
《WE ACTION DAY(理念推進日)》
WE リーグの理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く
社会の実現・発展に貢献する」を体現するために、当該節に公式戦が休みとなるクラブがアクションを
起こす日として設定されています。
-WE ACTIONとは?-
WEリーグに所属する選手、クラブ、そして、サポートするパートナー企業を始めとする様々な人が、リーグの理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する。」の実現のために輪となり、私たちみんな(WE)で起こす行動(ACTION)です。
2023年6月2日(金)15:30~17:00
・開志学園JSC高等部 女子サッカー部の皆さん 35名
・パーソルグループさま(講師:パーソルイノベーション 株式会社 取締役執行役員 大浦 征也さま)
・アルビレックス新潟レディース
三浦 紗津紀 選手、羽座 妃粋 選手、川村 優理 選手、石淵 萌実 選手、道上 彩花 選手、白沢 百合恵 選手
10代のスポーツをやっている世代が「大人になってもスポーツを続けられるためにできること」として、講義・ワークショップを行うことで、スポーツの先にあるキャリアを考えてもらい、スポーツを続けたいという想いや、スポーツに関わり続けられるキャリアがあるということを伝えることで、「女性が10代でスポーツを辞めちゃう問題」解決の一役を担う。
また、プロとしてキャリアを築いてきた選手と交流を行うことで、生徒の皆さんがリアルに困っていることなどを聞き出し、直接アドバイスすることで、キャリア選択の幅を増やすことにつなげる。
まず初めに、「スポーツを辞めちゃう問題」の背景を探るため、世界・日本・新潟県における女子サッカーの競技人口についてクイズ形式で生徒の皆さんに考えてもらいました。
日本全国でみると女子サッカーの競技人口は約5万人いることに対して、新潟県でサッカー協会に登録しているのは約650人(高校生は約150人、新潟県で女子サッカー部のある高校は3校のみ)となっており、全国的にみても非常に少ないということを認識してもらいました。
サッカーを続けられる環境が少ないことが競技人口の減少の要因となっていることを説明すると、実際にサッカーをしている女子学生は非常に驚いた様子でした。
また、女性は15歳~19歳でスポーツを辞めてしまう傾向があり、環境面と内面の要因があると感じています。三浦紗津紀 選手は「進学のタイミングでサッカーを辞めてしまった同級生がいたので、続けていく上で環境面は非常に重要」と話してくれ、川村優理 選手も「自分自身、小さい頃から新潟でサッカーをやってきたが、中学生に上がるタイミングで女子サッカーをする環境がなく、続けることが出来ない可能性もあった」と、今でこそ環境面は良くなってきたものの、選手が学生の頃は今よりもサッカーをする環境は少なく、ましてやサッカーを職業にすることは難しかったということを実体験を交えて話してくれました。
そんな中、今ではアルビレックス新潟レディースに所属しプロ選手として活動している選手たちが生徒の皆さんと交流することで、“今後のキャリアを考えるきっかけ”となったり、“将来的にスポーツに関わりたい”と思ってもらえるようなワークショップにしたいというメッセージ伝えて最初のパートは終了。
次に、パーソルイノベーション株式会社の大浦さまより、スポーツがキャリアにもたらすものや、スポーツに関連する仕事の紹介、セカンドキャリアなど、様々な切り口からキャリア形成の講義をしていただきました。その中で、「サッカーを続けることで得られるもの」という観点から、①非認知能力(数字で表せられないコミュニケーション力や自身、忍耐力など)②ポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)③希少性 の3つをお話しいただきました。
「サッカーは様々な社会的スキルが身につくスポーツであり、さらには競技人口が減少している女子サッカーをやっていたことは希少性があるため、社会的にみても価値がある」というお話に、生徒の皆さんは興味深く耳を傾けていました。
次に、プロスポーツという働き方について、石淵萌実 選手と道上彩花 選手が生徒の皆さんに向けて話しました。
10代でスポーツを辞めてしまうことについて、道上選手は「自分がサッカーを始めた時はそこまで問題視していなかったが、今こうして課題になっていることについて、プロ選手として何ができるか考え、行動していかないといけないと思った」と話し、石淵選手も「男性はスポーツ選手という職業が確立されている中で、経済面や環境面から中学、高校生以降で辞めてしまう子が周りにいた」と話してくれました。
ただ、両選手ともサッカーを辞めたいと思ったことはなく、道上選手は「嫌だと思うこともあるが、それ以上にサッカーが好きだから続けている」と話します。そして、石淵選手は「サッカーはパスやドリブル、シュートなど自分で選択する場面が多いため、意思決定能力が身についた」と話してくれました。
今後のキャリアについて、石淵選手は「選手としてパフォーマンスを上げるために今はトレーニングや栄養面などにこだわっているが、そういった面ではサッカーに関わる仕事はたくさんあると思う。あとは、自分が何が好きなのかということを動詞で考えるようにしていて、サッカーの何が好きなのかということから自分自身に問いかけることが大事だと思います」と話してくれました。
道上選手は「サッカーをやっているからこそ得られることはたくさんあるし、高校3年間という短い間だけど仲間との絆は今後も続いていくと思う。サッカー以外に好きなことを見つけることも大事だが、サッカーに出会えたことも大切にして欲しい」と生徒の皆さんへ伝えました。
最後に、生徒の皆さんには事前に「5年後のありたい姿」と「今までサッカーをやってきて得られたもの、続けてこれた理由」「自分の弱み・強み」を考えてきてもらいました。
これまでの話を聞いて改めて気づいた事や感じた事についてグループ内で共有。選手たちも共感したり、気づきを得る場面も多くみられたり、時には生徒の皆さんと談笑したりしている様子がうかがえました。
白沢選手のグループでは、「小学生の時は男子チームでやっていたが、男子とうまくコミュニケーションが取れなかった。それでもサッカーを続けてこれたのはサッカーが好きだからなので、サッカーが好きという気持ちが大事だと思う。」と発表。
ワークショップを終えて、白沢選手は「自分と同じ世代の子たちと話し、女子サッカーを内向的な理由で辞めてしまう現状に問題意識をもった。プロとしてキャリアを歩み始めた自分だからこそできることを取り組んで行きたい。」と述べました。
羽座妃粋 選手が最後に「これから進路選択で迷う事などがあるかも知れませんが、今日の交流が少しでも進路選択の幅を広げたり、プロ選手やスポーツに関わる仕事について考えるきっかけとなってくれたら嬉しい」とメッセージを送り、ワークショップは終了。
開志学園JSC高等部 女子サッカー部の皆さんと交流をさせていただき、選手たち自身もひた向きにサッカーを楽しむ皆さんの姿を見て、刺激を受けたようです。
皆さまありがとうございました!!
2023年6月4日(日)14:00~15:30
みどりと森の運動公園 屋内コート(〒950-1121 新潟市西区板井1018-1)
小学1年~3年生のお子様 計24名
アルビレックスチアリーダーズ(メンバー5名)
新潟アルビレックスBBラビッツ(選手5名)
アルビレックス新潟レディース(選手16名)
「これからスポーツを始める10代の競技人口増加」を目的とし、小学1~3年生のお子様にスポーツの楽しさを体験していただき「スポーツを始めたい・やってみたい」と思ってもらうことを目指すべく、またスポーツを職業にしている女性たちとふれあうことで夢や希望を与えたいという想いで実施。
小さな女の子たちが「スポーツをやってみよう」という気持ちになったり、「スポーツって楽しいんだ」と思えるよう、新潟で同じ「アルビレックス」として活躍する女性スポーツ団体の新潟アルビレックスBBラビッツ(女子バスケットボール チーム)、アルビレックスチアリーダーズと協働してスポーツ体験会を行い、各クラブの競技を順番に実施することで選手たちもお互いの競技を体験し交流した。
チアダンスの基本動作であるアームモーション(手の形)を披露し、それを全員で真似ながらゆっくりと身体を動かします。アルビレックスチアリーダーズのメンバーが、腕をしっかり伸ばすなどコツを教えながら、みんなでリズミカルに動いていきました。
次にポンポンを両手に持ち、音楽に合わせたはなかっぱダンスに挑戦。はじめはアルビレックスチアリーダーズのお手本を見ながら真剣に身体を動かします。参加した小学生もダンスをしていくうちに自然と笑顔になっていました。その後ろで新潟アルビレックスBBラビッツの選手、アルビレックス新潟レディースの選手たちも踊ってみましたが、選手たちの中には苦戦するメンバーも…。自然とみんな笑顔が広がり、参加者全員の緊張もほぐれました。
柔らかいバスケットボールを用いてシュート体験を行いました。リングに投げると、次々にゴールが決まり、その度に大きな歓声が上がりました。新潟アルビレックスBBラビッツの選手は、力加減などを参加者にアドバイスしてくれました。チアリーダーズのメンバーやレディースの選手たちは、参加されたお子様へ応援したり、ゴールを決めた時はみんなで喜ぶなどして、会場を盛り上げました。
この日は高低2種類のリングが用意されましたが、自分の身長よりはるかに高いリングにシュートを決めた時の喜びは特に大きく、仲間とのハイタッチでバスケットボールの楽しさも実感した様子でした。
参加したお子さまからも「家でダンスをしたり、ボールを蹴ったりすることはあったけど、みんなでやると楽しいなと思った。バスケも楽しかったので習ってみたい」と話してくれました。みんなで体を動かすことの楽しさを関してもらい、各競技をやってみる事の入り口になることが出来て大変嬉しく思いました。
最初に、選手たちがヘディングでボールをパスしていく技を披露し、それが成功すると会場は大きな拍手で包まれました。
次に選手と小学生で2人1組となり、モクコーチの「あたま!」や「つまさき!」といったかけ声にあわせて反応をしたり、ゆっくりとボールを蹴り合うボール遊びを行いました。足の裏でボールを止めても膝でボールを止めてもOKという自由な発想で、不慣れな足でも扱うボールに慣れていきました。
そして、みんなでミニゲームを行いました。同時にいくつものボールを使うことで、より多くの参加者がゴールネットを揺らすことができ、ゴールの度にチームメイトで喜びの輪ができました。みんなでボールに向かって走っていく姿が印象的です。
特に園田瑞貴 選手や柳澤紗希 選手は参加者やその保護者の目を引き、間近で見るボールテクニックに大きな歓声が上がりました。ミニゲームでは転んで泣いてしまう子もいましたが、北川ひかる 選手を中心に声をかけて再びボールを追う姿を称え、みんなで拍手を送りました。
最後に参加選手のサイン入りボールなどが当たる抽選会を実施し、会場は大盛り上がり。また、おみやげに、亀田製菓㈱様からご協賛をいただいたハッピーターンやBBラビッツの選手のサインが入ったTシャツ、チアリーダーズのオリジナルフォトなどが入ったプレゼントをお配りしてイベントは終了。
終了後は、アルビレックス新潟レディースの試合会場でも恒例となっている会場の出口でのハイタッチをして参加者の皆様をお見送りしました。
平尾知佳選手は「スポーツでみんなが自然と笑顔になりましたし、そんな笑顔を見られて嬉しいです。同じアルビレックスで活動する仲間と今後も交流し、新潟を盛り上げたいです」と笑顔で話しました。
新潟県出身の白井ひめ乃選手は「自分が小学生の時、アルビレックスのサッカー教室で上尾野辺めぐみ選手や川村優理選手とボールを蹴ったことを覚えていますが、今はチームメイトになれました。なので、今日の参加者に未来のチームメイトがいたらすごく嬉しいです」と、感慨深そうに話しました。
他の参加選手たちも、サッカー以外のスポーツを体験したり、女性のスポーツ競技団体のメンバーと交流することができて、非常に新鮮で楽しい1日となったようです。
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WE ACTION DAY🧡💙
\本日、#新潟アルビレックスBBラビッツ、 #アルビレックスチアリーダーズ の皆さんとスポーツ教室を開催しました⚽️🏀💃
参加してくださった皆さん、ありがとうございました‼️
レポートは後日HPにアップします🙌
お楽しみに✨✨#albirexL #albirex #WEリーグ pic.twitter.com/TzjjsNnJvW— アルビレックス新潟レディース (@albirexL) June 4, 2023
今回のWE ACTION DAYをきっかけとして、今後ともピッチの内外問わず、WEリーグ・クラブの理念実現に向けて選手・スタッフ一人一人が取り組んでまいります。
▷前回のWE ACTION DAYのレポートはこちらから
【WE ACTION DAY】ウガンダJINJA中高等学校との交流・NiFA主催パラサッカーフェスティバルへの参加を実施いたしました!
<NEWS>
2022-23 WEリーグアウォーズにてウガンダ共和国のJINJA中高等学校の皆様との交流がMOST IMPRESSIVE WE ACTION DAYにおいて「情報発信部門」「連携部門」で表彰を受けました!
2022-23 WEリーグアウォーズ|WEリーグ公式Webサイト (weleague.jp)