ホームタウン / 2023.03.23

【WE ACTION DAY】ウガンダJINJA中高等学校との交流・NiFA主催パラサッカーフェスティバルへの参加を実施いたしました!

いつもアルビレックス新潟レディースに温かいご声援をいただきまして、誠にありがとうございます。

アルビレックス新潟レディースでは、3月13日(月)~19日(日)にWE ACTION DAYを実施いたしましたのでお知らせいたします。

今回の活動では、【サッカーを通じて繋がろう~国境や障がいを超えて~】 をテーマに、3月13日(月)にウガンダのJINJA中高等学校の生徒の皆さんとオンラインでの交流を実施、19日(日)にNiFAパラサッカーフェスティバルに参加いたしました。

クラブの理念でもある「老若男女、障がいの有無、地域性にかかわらず、女子サッカーの普及拡大と発展、競技力向上に努める」べく当該活動へ参画いたしました。活動の詳細について、下記の通りお知らせいたします。

 


 

WE ACTION DAY(理念推進日)
WE
リーグの理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く
社会の実現・発展に貢献する」を体現するために、
当該節に公式戦が休みとなるクラブがアクションを
起こす日
として設定されています。

 

-WE ACTIONとは?-
WEリーグに所属する選手、クラブ、そして、サポートするパートナー企業を始めとする様々な人が、リーグの理念「女子サッカー・スポーツを通じて、夢や生き方の多様性にあふれ、一人ひとりが輝く社会の実現・発展に貢献する。」の実現のために輪となり、私たちみんな(WE)で起こす行動(ACTION)です。

ACTION① 「世界の笑顔のために」ユニフォームでつながるウガンダの少女たちとの国境を越えた交流

日時

2023年3月13日(月)19:00~20:00(※日本時間)

参加者

・JINJA中高等学校の女子サッカー部の皆さん
・独立行政法人 国際協力機構 青年海外協力隊事務局の皆さん
・WEリーグ 島田 譲 理事(アルビレックス新潟 所属)
・アルビレックス新潟 トーマス デン選手(スペシャルゲスト)
・アルビレックス新潟レディース
平尾 知佳 選手、石淵 萌実 選手、道上 彩花 選手、ブラフシャーン 選手

今回の交流のきっかけは、「世界の笑顔のために」プログラムの活動に参画したことにあります。

▷JICA「世界の笑顔のために」プログラム

2023年 1月にサッカーボール やユニフォーム など を開発途上国であるウガンダ北部のパギリニャ難民居住区の女子サッカー選手たちのほか、中高等学校のサッカー部などへ寄贈いたしました。

贈呈の様子はこちらからご確認いただけます

 

 

その寄贈先の一つが、今回交流を行ったJINJA中高等学校の女子サッカー部の皆さんです。

 

ウガンダではプレー環境が整っていないだけではなく、社会的地位でも女性がサッカーをする環境 が整備されていないことで、ロールモデルとなる存在がいないことを知りました。クラブとして何かできないかを考えた時、JICAさまから「いつか選手がウガンダに来てくれることを望んでいます。」というお話を受け、まずはオンラインでつながりを持ってみようと始まったのが今回の企画です。選手たちも夢や生き方・多様性を学び、 国際問題への意識を高めるべく活動に参画いたしました。

交流前は、選手も言葉の壁を乗り越えられるのかなど、不安もありましたが、交流が始まるとウガンダの皆さんの元気さに自然と参加している選手も笑顔に!

JICA海外協力隊の新井さんから、ウガンダの様子をまとめた動画を見せていただき、

「JINJA中高等学校は生徒数が40名でサッカーボールは9個、フィールドプレーヤーが使えるのは5個しかなく、練習が限られていました。今回のサッカーボールの寄贈で練習の幅が増えた事を嬉しく思っています。」とお話しをいただきました。

今回交流を行った生徒たちは、サッカーをすることで学校に通える子が大半を占めているそうです。

「サッカーをすることで学習の機会を保証されているため、どちらも一生懸命取り組んでいます。今回の交流を通じてより大きな目標を見つけてくれたり、日本の選手と関わることで新しい世界に目を向けてほしいです。」と期待の言葉もあり、選手も真剣にお話を聞いていました。

まずはお互い自己紹介タイム。JINJA中高等学校のポニーさんは南スーダンの代表選手にも選ばれているストライカー。

ストライカー同士、お互い顔を合わせることが出来て嬉しそうでした。

 

また、レディースの選手たちもルソガ語で「Musibye mutya, basebo ne banyabo(ムシビエ ムチャ, バセボ ネ バニャボ)=こんにちは。」とご挨拶をしてから、得意なプレーと好きな食べ物を紹介しました。

英語が話せるシャーン選手は、皆さんと流暢にコミュニケーションを図りました。

 

 

その後、JINJA中高等学校の皆さんから踊るような珍しいストレッチのレクチャーが。これには選手もびっくり!石淵選手は真似をしながらぜひ取り入れたいと話しました。

選手からもお返しにストレッチポールを使ったストレッチを実際に披露すると、生徒の皆さんは興味深そうに見つめます。

 

緊張もほぐれたところで、メインとなる質問タイムへ。

キャプテンのグローリアさんからの、「ストライカーの自主練習はどんなことをしていますか?」という質問に対し、道上選手は「自分の得意な形を徹底的に練習すること。このコースを打てば確実に決めれるという自信を持てるまで何度も繰り返すことが大切」と伝えました。

反対に、道上選手からは将来の夢について質問すると、「将来はプロのサッカー選手になり、ナショナルチームに選出されたい。皆さんといつか日本で一緒にプレーできるよう頑張ります」とテシニチャさんから意気込みを話していただきました。

生徒の皆さんの純粋にサッカーを愛する気持ちや積極的に質問をする姿に、選手も感動し刺激をもらいました。

 

その後、平尾選手から代表して「学校に通う事すら大変だということ、サッカーを続けていくのがとっても難しい環境だということを学びました。楽しくサッカーを続けられるよう、できる支援があれば積極的に取り組みたいと思います。」というメッセージを伝えました。オフザピッチでは今回のような活動や地域を盛り上げていく活動を積極的に行い憧れを持ってもらえるような選手となっていきたいと思ったようです。

最後にWEリーグ理事、そしてアルビレックス新潟の選手でもある島田理事から「遠く離れた地でオレンジのユニフォームを着てプレーしてくれていることに感動しています。国籍・性別関係なくサッカーは楽しめるということを改めて感じました。いつか、皆さんの中から日本で活躍してくれる選手がいることを期待します」というコメントがあり、スペシャルゲストとして、トーマス・デン選手をご紹介いただきました!

 

トーマス・デン選手からは、「今は、サッカーをするための用具や環境が限られていて、難しいことも多いと思いますが、このパートナーシップを通じて、少しでも環境が良くなり、楽しめるようになることを願っています。資源が限られていても楽しめるということがサッカーの素晴らしさであり、楽しむことで必ず上達することができます。今回みなさんに会えて本当に嬉しいです、ありがとう!」というお言葉をいただきました。

日本で活躍され、代表にも選ばれているデン選手の姿は、JINJA中高等学校の皆さんにも夢や希望を与えることが出来たはずです。

今回の交流で選手たちは、パワーをもらうだけでなく、夢を追いかける事の大切さや国際問題についての意識を高めることが出来ました。道上選手は交流終了後に、「誰もが当たり前に笑顔でサッカーができるよう、考え行動していきたい」と話してくれました。平尾選手からも「たくさん刺激をもらいました。私も皆さんのパワーに負けないよう明日から頑張りたい。いつか日本で一緒にサッカーができることを楽しみにしています。」と感想がありました。

この交流だけで終わることなく、引き続きできる支援を続けたりつながりを大切にしてまいります。

 

■参考

【独立行政法人国際協力機構  ホームページ】スポーツの力が世界をつなぐ

スポーツの力が世界をつなぐ| ウガンダ | アフリカ | 各国における取り組み - JICA

 

【独立行政法人国際協力機構  ホームページ】スポーツの力が世界をつなぐ(アルビレックス新潟レディース×JICA海外協力隊×世界の笑顔のために)

スポーツの力が世界をつなぐ!(アルビレックス新潟レディース × JICA 海外協力隊 × 世界の笑顔のために) - YouTube

ACTION② 新潟県サッカー協会主催 パラサッカーフェスティバル

日時

2023年3月19日(日)10:00~12:00

場所

JAPANサッカーカレッジ

内容

障がいの有無や、性別、年齢の差などを超えて、一緒に“サッカースポーツ”を楽しみながら、パラサッカーへの理解を深めるきっかけづくりを目的として開催する「NiFAパラサッカーフェスティバル」へ選手が参画し、障がいの有無にかかわらずスポーツを楽しめることを選手が学び、発信することを目的として参画いたしました。

 

まず最初に、

①ブラインドサッカー②デフサッカー③ウォーキングフットボールの前の心づくり、身体づくりの3つのブースに分かれて選手が各ブースを体験し、参加者の皆さまとふれあいました。

 

①ブラインドサッカー

アイマスクをして、ドリブル練習をしました。また、二人一組に分かれてシュート練習を行います。アイマスクをつけていない人がゴールの奥に立ち、声をかけますが見えない中でサッカーをやるのは非常に難しかったそうです。

北川選手は、「よりコミュニケーションの大切さを感じました。」と感想を述べ、視覚情報を声で補い、自分の考えを積極的に伝えることがブラインドサッカーでは大切だということを学んだようです。

②デフサッカー

デフサッカーのブースでは、音が聞こえない状態を体験するため、耳栓をしてサッカーをしました。手話を学び、ジェスチャーを見て指定された人数で集まるゲームを行います。聞こえていない人に気づいてもらうことが難しい一方で、受ける側も周りにいつも以上に目を配らないといけないということを体感します。

 

③ウォーキングフットボールの前の心づくり、身体づくり

アルビレックス新潟の本間 司コーチの指導の下、参加した皆さんとコミュニケーションをとることを目的に、体をほぐすための運動を行いました。

今回のイベントでは、小さなお子さまから大人の方まで多世代の方が参加されました。障がいの有無にかかわらずすべての人がサッカーを楽しみ、良いプレーができたら手をひらひらさせて拍手をしたり、ハイタッチをして喜び合うことができました。

また、名前を呼び合ったり積極的にコミュニケーションをとることの大切さを、選手たちも改めて感じたようです。

最後に参加者全員でウォーキングフットボールを行い、パラサッカーフェスティバルは終了。

選手たちは教えてもらった手話で積極的に交流し、体の不自由な参加者さまのサポートを行いました。特に武田選手は、「手話を少し勉強していた」と話し、多くの方と手話でコミュニケーションをとっている姿は印象に残っています。

 

デフサッカーの日本代表の古島さん・瀧澤さんとも沢山お話しをし、普段のサッカーとは違う難しさも感じたが、色々な方々とふれあうことができ、学ぶことも多いイベントでした。

 

 


 

 

また、当該週はWE ACTION DAY、理念推進につながる活動を行う週間として、ピッチ外で様々な活動を行いました。

3/18(土)には、新潟県村上市で開催された『令和4年8月3日からの大雨による村上市大雨災害復興・防災シンポジウム』にも参加いたしました。

選手を代表して羽座妃粋選手と、園田悠奈選手が出席し、感謝状を拝受致しております。昨年発生した大雨による村上市大雨災の際に、クラブとして給水ボランティアの活動を行ったことを受けて、今回感謝状を贈呈いただく運びとなりました。

また、シンポジウムでは災害に強いまちづくりについて聴講をして、改めて当たり前な日常のありがたみや、助け合うことの大切さを実感する機会となりました。

今回のWE ACTION DAYをきっかけとして、今後ともピッチの内外問わず、WEリーグ・クラブの理念実現に向けて選手・スタッフ一人一人が取り組んでまいります。

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